ととろの里

訳のわからぬ農道を車で走っていた折”ととろの里”という看板が目にとまり行ってみた。看板発見者はネーミングにそそられた所もあるよし。

行けどもお店(ととろの里)には辿りつかず寂しい道が続いていたけれど、そのうちに手入れされた古民家が現れた。こんな素適な場所があろうなどとは思わず看板発見者の嗅覚に感心する。

予約が要るのでは?と心配したけれど予約は不要で一安心。改めてゆっくりと店内の空間を眺めると、間仕切りと光の使い方が巧い。自然に包まれるように、人が出しゃばらなくてすむようなつくりになっている気がした。そして特筆すべきは“土壁”。これは本当に素晴らしくて、一見の価値あり。

季節柄、新そばを注文したら、これまた正解だった。鮫皮が張られたおろし器と生わさびが出てきて、蕎麦は細めの手打ちそば。すりおろしたワサビは沢山いれても辛くなくて、鮫皮が良かったのか、生わさびが良かったのか、ワサビの美味しさがしみじみ感じられる。勿論新そばも蕎麦湯も美味しくて、また来ようねと食後に顔を見合わせてニッコリするほどだった。

油谷湾温泉ホテル楊貴館の系列の食事処であったもよう。楊貴館の温泉半額券があるようだったので頂いて温泉にも入って帰った。

最後のしめはクールダウンでハーゲンダッツ。のぼせるのも甘い物も、程ほどがよいとは思いますが、回復する手立てとなれば、よしでありましょう。

くどいけれど“ととろの里”の『土壁』は必見です。トイレも必見。