音の不思議 奈良裕之さんライブ@マナマナ

とても久しぶりに奈良さんの演奏を聴いた。奈良さんは何を思って演奏を続けてこられたのだろう?唯祈り続けられたといえば、きっとそうなのだろうけれど。

何かをずっと続けるという能力は特に私には欠けているし、浮世の莫迦である身には解りようもないけれど、でも出逢いと、再会と、その時々の場と、かけがえのない人と、時間と、食事と、守ってくれる存在と、そしてそれらが祈りと共にあれば、旅も演奏も続けていくことは多分可能?

私も出来ればもう少し距離ある旅に出てみたい。その時々に起こる祈りと共に、あの世までの旅はまだいいから、この現実の世界でいけるといいね。

今回久しぶりに奈良さんの演奏を聴いたら、以前とは違って面白かった。目を瞑って聴くと、奈良さんは4、5m離れた前方の場所で演奏しておられるのに、頭蓋骨のすぐ側で音が鳴って聴こえる。時に右斜め上から音が聴こえてきたり、何処の次元から鳴ってるの?っていう風にも聴こえてくる。

座禅の際には、半眼で1m位先をみると習ったので、半眼にしてみると、今度は頭蓋骨に響く面白さは感じられず。

音の面白さ。特に金属の音(楽器は真鍮っぽいもの多し?)は、面白いなぁと思う。教会の鐘も、お寺のおりんも、銅鑼の音なども、整える力、纏める力をもっている気がする。すぐ雑念妄想に取りつかれて収拾つかずオカシクなっちゃう私は、しのごの言わずに、鐘の音で、細胞を整えるべし?そして、その後の世界を楽しもう。

奈良さんは、元ブラックコンテンポラリーのミュージシャンでトランペットを吹いておられたと以前聞いたように思う。マナマナのオーナーの源之助さんとのセッションは、何処か少しそのテイストを感じた。

勿論、大好きな源之助さんのボサノバは、すごーく良かった。源之助さんがタイコ(ジャンべ)を叩かれるのは初めて見た(聴いた)気もするが、巧いっ!音量の差のコントロールはかなりあるのに、力いれられても、力入ってないから、安心安全?気持ちよく最高!!単純でないリズムが打たれているのだけれど、楽に集中して演奏されている才能に、まいる。叩き手が変われば、世界が変わる。ジャンべという楽器を見直してしまった。

久しぶりにIさんにも会場で会えた。バウルの唄の時も予期せず会えて、会える人に、会える場所で、会える時に、会えるように、なっている。そんな気がした。つい先週、お嬢さんの結婚式だったそう。写真を見せて頂いた。血縁、親族集って、縦に縦に、横に横に、繋がる。それぞれの存在を祝い合う。しみじみとそれっていいものだなと思った。私には既になくなってしまったものも多いけれど、それでも今の私のこの存在の為に、介在してくれた多くの存在がある。祝い、確め合うこと。過去のカタチ、現在のカタチ、そして未来のカタチ。祝いながら想い出さなきゃね。息子さんが組まれているバンドのCDも頂いた。ありがとうございます。Iさんは、自身の内側も外側も多才で多彩。私もそれぞれを自分の為にも認められる人になりたし。


30日はマナマナで「ラビラビ」のライブがあるそうです。http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1713319546&owner_id=3884878 ラビラビ、良いです。おススメでございます。

『カンタ!ティモール上映会×ラビラビ×らんぼうinマナマナ』4月30日(土)19:00〜スタート(上映会〜トーク〜ライブ)@マナマナ 山口県美東町真名445 0839650896 入場料1000円 09075188816 naonaonmax@ezweb.ne.jp
「カンタ!ティモール」〜〜日本からまっすぐ南 常夏の美しい島 ティモール。偶然出会った青年が教えてくれたある歌に導かれるまま ひとつの旅が始まった。〜〜〜