切りなおし@SARA

髪の毛を切りなおしてもらった。なんだか気持ち悪くて次回のカットまでこの状態が続くのはイヤだなと思ったので、お願いの電話をかけた。悪くないことが進む時は、嫌いな電話をかけるときも、嫌な気分にならないのが不思議。

今回は店長さんがカットして下さった。その技術に思わず見とれてしまった。丁寧で明確で無駄がない。前にカットして下さった方の3〜4倍くらい手がはいっていると思われるのに、トータルの時間では、差があまりない。特に急いでカットしておられるわけではないのに早い。髪を切ってもらうことでこんなに感動したのは、はじめてのような気がする。

「はじめイメージを掴めたら、後はそのイメージ通りに切っていくだけですから。時間はそんなにはかからないですよね。描いたイメージ通りに作れるかどうかというのは個人の能力が問われますけど。」とのコメント。

漠然としたイメージだけなら、それなりに誰でもが作れるだろうと思う。しかし、その人に合うものをイメージし、そしてそれに対して正確に再現できるかどうかとなると、誰でもができるという訳ではない。

「(カットが)上手くなるには?」と質問すると、「数をこなすことです。」と返答された。人それぞれの才能の差については、勿論あろうけれど、特にそこに重きを置こうとされているようではなかった。やはり何事も経験して数をこなすしかない。気の遠くなるような練習を重ねての習得あるのみ。

人は好きな事を1万時間すると、どんな道においても一流になれると聞いたことがある。そのチーフスタッフの方は美容師歴17年余りであるとのこと。少なく見積もって365日×毎日3人とすると、年間約千人。仮に一人に1時間ほどかけたとして、1年で一千時間。10年で一万時間。17年で1万7千時間。つまり一流の美容師さんということになる。ちなみに美容師さんって上に行けばいくほど、ほぼ休日は無いのだそう。

若い女性のスタッフの方とお話をしていたら、来月福岡で、西日本で最大規模のコンテストがあるらしく、今年は受賞を目指して今みんな頑張っていると仰っていた。

一番大変なのは、モデル探しらしい。モデルで8割が決まるのだそう。そして、どんな髪型が作れるかが重要なのではなく、如何に”その人に似合う”髪形を作れるかが重要なのだとか。なるほどねという気がした。

今回カットして下さったチーフスタッフである店長さんが、毎回が挑戦なのだと言われていた。長年やっていても、毎日が挑戦。そういうスピリットを持ち続けられるって素敵だなと思う。

帰りに、代金は?と訊くと不要ですとのこと。トイストーリーに出てくるウッディーに似た人がものすごく丁寧に今回もシャンプーをして下さって、一番上手い人にカットしてもらって、「タダと言う訳にはいきませんので・・・」というと、「では、次回二倍の料金で♪」と笑いながら冗談っぽく店長が言われた。いくらか置いて行こうと思ったのに、お財布に千円札がなかったので「う〜ん、じゃあ次回1.5倍(ちゃっかりしてます)で♪」と言っておいた。

素晴らしいサービスを受け、久々に、心から頭が下がるおもいがした。
学ばせてもらったなぁ。ありがとうございました。


後日発見記事→http://www.cowtv.jp/c/saratv/index.php?id=7&pppno7=linkon&auto=on&cat=2
パリコレ?!(@@)