長屋門珈琲店にてモカ・マタリ

萩にコーヒー豆を買いに行こうと言ったものの、お店の名前は遠い記憶の彼方で、おまけに場所も知らず。それでも出かけていってコーヒー豆を手にして帰ってこれたのだから、思えばいなげなことでございました。

何処で飲んだのか全く憶えていないけれど(フリマだったのかなぁ?)コーヒーがとても美味しかったので豆を少し買って、その袋にあった名前と住所を切り抜いて名刺等の入った小箱に入れていた。いつか行ってみたいなと思いながらも、ぼんやり生きてきて準備しておくということに欠ける私。

ぼんやり憶えていたというか、勝手にイメージしていたのは「住所がなんだか古い土地柄っぽかったなぁ〜」ってことだけ。熊谷美術館がある通りだと勝手に思ってカーナビをその辺りにセットし、その界隈に辿り着いたもの、はて?どこ?どうしたものか?といつもの調子。

いつもの調子を少〜し反省しつつも、反省を長く続ける力なく、お昼ごはんを食べようということでカーナビでごはんやさんを検索。と思いきや、コーヒー店を検索しはじめた相方さん。

ウロチョロしていた場所から一番近いコーヒー屋さんまで0.2km。ここにしようとセットして、細い道を通って辿り着いてみたら、マヤの暦のシンボルマークのような絵面の看板あり。何処かで見たような・・・と思い出していると、そこが私が行きたいと思っていたコーヒー豆店でありました。

自家焙煎のコーヒー豆の取扱いのみしているお店かと思っていたら、喫茶もしているお店だったので、ずらりと並ぶコーヒーの中から注文して一服して帰ることに相成りました。

ブルーマウンテンのような高かろう美味かろうものは庶民の私(しかも下層だものね)の興味嗜好は向わず。何気にコーヒーの記憶を辿ると、とっても不味いと思ったコーヒーがモカで、印象的に美味しいなって思ったコーヒーがこれまたモカ。“コーヒールンバ”の鼻歌が出てきそうになったので、やっぱりモカかなと、モカ・マタリをケーキと併せて注文した。

地味目のカップに注がれてきたモカ・マタリのお味はというと、これまた変わったモカの味。一口くちにすると、味がいつまでも上顎と鼻の粘膜辺り?にとどまってなかなか抜けず。一寸ハーブに似通った香りも含まれて、若干薬効がありそうにも感じられ(後で貰った名刺に一種の薬との記載あり)なんとも妙な味。酸味が強いとされるモカなれど、私が長屋門珈琲で飲んだものは酸味の強さは伺えず、今思えば何処か高地を想わせる味がした(どんな味?ほんとかよ?)。

しかし、一概にモカと言えども、本当に色んなものがあるものです。お店の奥に大きなロースターがあったけれど、ローストの如何によっても随分味が変わってくると思うし、ドリップの仕方、使うお水や湯の温度によってもまた随分と変わってくるし、固有で繊細で変わったものは、面白いけど加減が微妙で難しく、でも上手くいった時は少し感動もあって面白い。

帰りは、相方さんが飲んだグァテマラと(あと一種忘れちゃったよ、ハハハ、多分マンデリン)のコーヒー豆を購入して帰る。300gで1260円也。

お店を出る時に気付いたけれど、入口傍にペアでそびえていたイブキの大木が素晴らしかったのと、その珈琲店の名前の通り長屋門萩市指定文化財 小川家長屋門)が素晴らしかったことも書いておかねばなりません。

産地のわかる&産地を想わせる食べ物や飲み物に喜ぶ私としては、これからも時〜々寄って、少しずつ色んな地域のコーヒーを飲んでみたいと思います。ちょっと、た・の・し・み♪


長屋門珈琲店◆ 萩市土原298−1 TEL0838−26−2933 営業時間9:00〜20:00(日・祭日は18:00) 定休日 月曜(祝祭日は営業)