夜の美術館(興福寺国宝展)

連休中、夜も開館していたなぁと漠然と思っていたら、ラジオから流れてきた展覧会情報によると、5日まで、つまり本日までということが判明。相変わらず出かける前にウダウダしてしまって、どうしようかなぁと思ったけれど、Oリングテストをしてみると、やっぱり行った方が良さそうだったので行ってみた。行って正解だった。
美術館好きの私も夜の美術館へ行ったのは初めてである。厳密に言うとフランスではあるけれど。
今まで、美術館に設置されているアンケートのご要望欄に、何度も「週に1度、ダメなら月に2度でもでいいので、仕事帰りに寄れるように、もう少し遅くまで開けて欲しい。ルーブル美術館なども確か曜日によってセクションを区切って遅くまで見ることができたと思うが。。」と書いてきた。たぶん10年位前から書いて来た。興福寺展の初日にもアンケート用紙に、遅くまで開けて欲しいと書いた。今までも結構書いて来たけれど、ダメだったし、頭固そうな山口のお偉い方々にはこんな事かいても無駄かなぁと思ったら、私と同じような事を思う人がやっぱり結構いたのだろう、今回初めて夜の美術館を体験できた。まあ、試験的に今回だけかもしれないけれど。でも嬉しい。

ルーブル美術館オルセー美術館で夜の時間を有効利用できたのは短いツアー日程であれば一層有難かった。夜という落ち着いた時間は、昼間とは違った雰囲気が漂う。仕事帰りや夕食の後にフラッと美術館へ寄れるというのはとても羨ましかった。美術館というものがより多くの人に開かれた身近な存在であるように思えたし、そして日々の生活の中に気軽に豊かな時間を増やす事ができるようにも思った。

つづく