お寺の手伝い

今日は午後から、幼馴染の友のお寺にお手伝いに行った。明日からのお盆3日間の為の準備が何かと忙しい友。段取り良く手配もしてあるので、然程大変な事もないけれど、でも檀家が多いので、一人で全部をしようと思えばかなりの労力。という訳で、時々お手伝いをさせてもらいに行っている。お位牌堂にお膳をセットした後、大好きだった上司のお位牌に合掌。(まだお盆でもないので、とってもお留守って感じだったけど(^^ゞ)

しかし、自分の所の寺檀の付き合いよりも、余程友の所のお寺と付き合っている?感じ(苦笑)

夕方、仁平寺(@山口)のご住職とお話をする機会があった。仁平寺さんは檀家がとても少ないので、檀家の多いお寺にお手伝いに行かれているらしい。お勤めを終えられてアイスコーヒーを飲んでおられる所に、お話でも如何?と友に席を勧められたので、斜向かいに座り何となく、また訳の解らぬ話を始める。
このお坊様は、革新的というか、根本的な仏教(原始仏教?)に近いというか、宗教臭さ?を感じないというか、話せばいくらでも問答をして下さいそうなお坊様である。ニーチェマルクスは仏教と近いというようなことも言われていた。以前は、月のうち半分は東京におられたそうだけれど、今はどうなのかな? 外国のお坊様たちは、多くの人が数カ国を操れるが、日本にいるときの口喧嘩(根に残るようなものじゃありませんよ。豊かな人たちですし。)は日本語でするんですよ〜と物まね交じりでお話して下さった。喧嘩が始まると「こら、やめんかっ」とそのお坊様が仲裁に入られるらしいけど、その現場再現の声が、喧嘩もなんか楽しいなぁと私に思わせた。
以前講演をして下さったスリランカのお坊様は7ヶ国語も操れるそうで、羨ましい限り。仁平寺のご住職曰く「脳の構造が違いますから」。厳しいカースト制度で身分のみならずその頭脳も受け継がれてきたものがあるとう風な話。でもそんな超明晰な頭脳を持った人でも喧嘩もする。たのしい。そういえばスリランカのトップの大学は東大よりも学力が高いらしいことを聞いて、ちょっとびっくりした。今東大にそのスリランカのお坊様はおられるらしいが、東大は哲学に関しては進んでいるのだとか。やはり日本って情報は集まるしある面では、面白い国なんだろうなぁ、、。

仁平寺のご住職とお話をしていると、ご自身の頭の中を反映してか、こちらまで、すっきりとした気持ちになる。
ある一点(お坊様で居させてもらうこと)を除いては、すべて許せて、認めて、受け入れることができるのですと言われていた。すごい覚悟だなぁと思った。何に関しても、すべてに耳を傾けようとされる姿勢もすごいなぁと思った。お話をしていると、時々、目が変わる。個人であるのに、個人で無い表情の目になられる。素晴しいとかそういったものでも無いし、そこに感情があるわけでも無いし、かといって無いわけでもない。意識が個を超えてる?

どのようにも如何様にも学べる仏教。あっちもこっちもつまみ食いの多い私だけれど、やっぱり仏教っていいね〜〜って思った。

今日は友の娘(中学生)と算数の二次方程式を一緒に解いて、これもまた楽しかった。テストは好きではなかったけれど、テストとか先生を離れて、数学の問題集を友達同士で解きあった楽しい時間を思い出した。

仏教と、数学と、全部全部よかった。 合掌