スアール・アグン「ジェゴグ」in YCAM

お盆の入り。ご先祖様お帰りの所、ちょっと家をお留守にしてしまうわねぇと思ったけれど、バリにわざわざ行かなくても家から車で30分程度の所で聴けるのだからと思って、いつもの「ま、いっかぁ〜」で行ってきた。竹製のガムランジェゴグ」。初めて聴いたけれど、行ってきて大正解だった。

『Jegogは木琴のような竹製の大小14の打楽器で構成されるアンサンブルで、ヒンドゥ今日の東西南北の神を意味するわずか4つの音を楽器ごとに微妙に調律をずらし、多彩な音色を生み出す。』〜チラシより

会場に座ると、まず浮かび上がるようなライティングの美しさにちょっとうっとり。次に楽器の華やかな彩色に目が行く。楽器に施された美しい文様をみていると、百花繚乱という気分が湧き上がってくる。

どちらかといえば金属音の方が聞きなれているので(金属の音は遠い世界に運んでくれる?)竹製の音楽ってどうよ?って思ったけれど、自然を味あわせてくれてよかった。一斉に蝉が鳴き出したり、鳥が飛び立っていったり、ひっそりと羽音を立てて蝶々が飛んで行くようだったり、あちこちに神様が見え隠れしていそうだったり、、。
大きな大きな自然の声(音)と、音もなく囁くような小さな小さな声。

途中、心の中で『バリの神々の皆様、現地よりここにお越しくださって、皆様がたの文化を伝えて下さいな。バリの神々に触れさせて下さいな』と心の中で唱える。

演奏者の皆さんは、段々と半ばトランス状態。喜びと笑みの表情で、音と一体となり、神と一体となり、といった風。

左右に分かれた演奏者の対抗演奏(ムバルン)。途中、楽器は紐が切れて一部壊れてしまうほどの演奏だった。

演奏の最後の方では会場から次々と人を引っ張りだして、一緒に踊られた。日本人が踊るとやっぱりちょっと盆踊り風(笑)と思いながら見ていたら、「あ〜〜、Mちゃん?!」

会場の対角線上の端と端の席。はっきり顔がよく見えないけれど、たぶんMちゃん。そういえば、新婚時代アジアンテイストにしているって言ってたしね〜〜。

最後は舞台も会場も手を上げて踊る。隣の奥さんも、その隣の妊婦さんも、私も、楽しかったぁ〜♪

Mちゃんに一声かけたくて、後を追おうとするけれど、席の位置が遠すぎて、見失ってしまっていたら、CDを買うべくホールにいるMちゃんを発見。知らん顔してすぐ横に立って、以前より太くなった?(笑)二の腕をむちっと握って、「M〜ちゃん!」。「きゃ〜〜!」(痴漢ではありません(^^ゞ)

「バリには行けないから、音楽でもと思って聴きに来たのよ〜」とMちゃん。「きゃ〜、私もよ〜〜、似たようなもんね〜〜」と私。

久しぶりに逢えてよかった。会場に来る途中も、ホテル松政を通りながら、ここでMちゃんの披露宴があったんだったなぁ〜なんて思い出していたら、これもご縁かな。

逢うと、元気になる人がいる。その筆頭にもあげられるぐらい、物事に対して肯定的なMちゃん。色んなことがあっても、めげない。正直をいうと、初めてあったときは、その瞳で上から下までチェックされたようで、ちょっと意地悪っぽい人?って思ったりしたのだけれど、それはその時の状況、及び私の態度がそうさせた面が大いにあったようで、本当は、人情味があって、賢くて、とても頼もしい人物であった。見かけって、当てになるような、当てにならないような、、(笑)

Mちゃんが一番好きなお話は「太陽と北風」。どんなことがあっても最後はここに行き着く。この揺ぎ無いベースがあるから、Mちゃんはいつもステキで気持ちよい。

私も、Mちゃんのように、逢うと元気になる人になりたいねぇ〜。
一緒にバリに行きたいねぇ、と言ってくれたけれど、マジに一緒に行きたいなぁ〜〜