お誕生日前日に

玄関先に車が止まり、お花が配達されてきた。毎年幼馴染のY2がお花をくれるので、今年はお誕生日に顔を出せないから、前日に配達してもらうことにしたのかな?と思った。

配達のお姉さんは「お花のお届けです。・・・ご依頼の方は、中村さんという方ですね。」と言って花束を私に渡して下さった。

両手で受取った花束には、薔薇、かすみ草、八重のチューリップ、スイトピー、フリージア、etc. 赤、黄色、ピンク色。春の花達がたくさん。

しかし、ナカムラさん?一体、誰なのか?全く思い浮かばなかった。

テーブルに花束を置いて、一緒に渡されたカードを開いてみると、なんと、小学校5、6年生の時の担任の先生!吃驚!!

私の事を風の噂にでも聴いて元気づけようとしてお花を送って下さったのだろうか。

私にとっては大きい存在だったこともあり、就職したときに中村先生が好きと言われていた葡萄(巨峰&ピオーネ)を送った。そのことを覚えていて下さっていたようだった。

最愛の人が亡くなってからのここ近年の私は、最低の感情と最悪の人生で、まともに生きていなかった。それでもなんとか細くても息をしながら生きてきたら、ここまで生きてきたことを、祝福されているような気がした。

中村先生、ありがとうございます。
もう少し、未来を続けていこうと思います。
ありがとうございます。
いつか、またお会いできますように。