思えばお絵かき教室に通わなくなって(通えなくなって)10年以上が過ぎた。当時習っていた馬場先生の個展があることをアトリエ事務所の方が連絡を下さったので有難く思い、オープニングトークがあるという個展の初日に出かけてみた。
馬場先生による絵の解説があったけれど、人が多かったこともあり聞きたいけれど聞こえずで、人の少ない部屋に飾られた絵をプラプラと見て廻った。

展示のあったときわミュージアム分館はとても良かった。自然光が差すと見る位置によって、金箔の貼られた月はぼんやりと光を増した。この絵を、何処かのお屋敷かお寺でボーっと一人で眺めたいなと思った。どこか京都あたりのお金持ちのお寺さん、馬場先生の絵を買ってくださらないかしら。

今回、足を運んで一番嬉しかったのは、以前一緒にお絵かき教室の土曜日クラスに在籍したIさんが開場におられて、声をかけたら「時々、2〜3ヶ月に一度位だけど、あなたのブログ読んでるわよ」と仰ってくださったこと。

今回案内を頂いた時、行きたいような行きたくないような、どちらとも言えぬ様な気分だった。自分を大切に出来ない日々が長期に渡り、悪想念にまみれ、お気の毒な私になっていたので、あまり人に会いたくなかったのがその理由。

でも、やっぱり好きな人や好きだった人には知らずのうちに何気に声をかけていた私。Iさんの方はいざしらず、Iさんのことは何だか訳も解らず好きだったから、勝手に体が動いて声をかけてしまっていた。

もう10年ほども会っていない人でも、以前と全く変わらずに話をすることができる有難さ。私のブログを何気に読んでいてくださったことの有難さ。兎に角うれしかった。

という訳で、今年はあまりブログの更新をしなかったけれど、Iさんに読んでもらえるかも?という思いから、単純な私は本日ブログを書いております。

Iさん本人は教えようとしないのに、学べる人だった。絵を習いに行って、勿論絵の事も色々と学んだけれど、他にも色々と学べていたこと、今更ながらありがたく感謝感謝です。