ラ・メール

11月上旬に手術した相方さん。1週間程度入院し痛みは残っていたものの先生の意向(さっさと退院して家でゆっくり寝た方が回復が早い)で退院。今日は術後の再検査で宇部医療センターに行く日で私も一緒について行った。
宇部医療センター(宇部がんセンター)は昔は結核患者さんや今も終末患者さんが入院しておられる場所だけあって海が見渡せる抜群の立地に建っている。因みに今回相方さんはガンで入院したのではあらず。執刀の先生はまだ40歳位の先生だったけれど丸坊主にされていて(手間がかからないから坊主が良いのだろうと思う)眼光の鋭さやそのカッコ良さからブラックジャックみたいな人だなと思った。きっと執刀数も多く相当優秀な先生なのだろうと思う。でも命とかかわるヘヴィーな仕事ではあるし外科医は大変だなと思う。今日は手術が長引いて(多分昨日からの手術が朝までかかっていたのだろうと思う)診察が遅くなるとお知らせがあった。少し待ってレントゲン撮ったり注射をしたりして特に問題はなく診察は終わった。感染症予防の注射を5月頃もう一度打たないといけないらしいけれど一安心。診察終わって外にでて海を見渡したら心も開放されていった。

病院のすぐそばに「ラ・メール」という喫茶店というかレストランがあって、そこで食事をして帰ることにした。アンティークな物が置かれ玄関先の鉢にお花も沢山植えてあり私好みのお店。記憶を辿ると、かれこれ30年位前、私がまだ二十代の頃たしかこのお店に2,3度?来た事がある。テラス席で何か書き物をした。海辺の席は気持ちよかった。今回は寒いからテラス席には出なかったけれど、アンティークを眺め、古きものの醸す味わいを心地よく思いながら、そして海鳥たちや遠い湾を眺めながら、ウィークデーでお客が少な目のお店でゆっくり食事をした。時間が戻る感覚になれる場所はいいなと思う。今度は病院帰りではなく、ただ海をポケーっと眺める為にまたここに来たいと思う。