小雪の降る中

檀那寺のご住職がお亡くなりになられた。お通夜の案内の紙を読みながら「え?」としっかり確認ができない。読み返してみた。亡くなられたのは間違いなかった。
この夏に、奥様を亡くされて、秋の講演会の時には、随分気を落とされていたような気がして、なんだかヤバイなぁという感じはしていたけれど、まさか亡くなられるなんて思ってもみなかった。
小雪の降る中のお通夜。アナウンスが流れる。まだ67歳。耳が痛いからというので検査に行かれ、その検査の途中で倒れられたそう。死亡原因はくも膜下出血。山口高校で生徒会長だったという話は何度も聞いていたけれど、龍谷大の学友会会長をされたこともあったそう。夫婦とも元旦生まれ。どこまでも仲良し、どこまでも一緒。
一週間後に控えた母の法要には、あのお話好きのご住職の声はもう聞けない。去年だったか、私の書いた書を見て「書道をやりなさい、書を見る目がある私が言うのだから間違いない」と言われていたのを思い出してしまった。
自分の宗教についても、ちょっと考えてしまった。