十六夜に

今宵も美しい月が東から昇り、十六夜をこの目に堪能した。

日が暮れてから、かかってきた電話にでる。めずらしく2時間以上の長電話となった。
ここ数日、マイナスの想いに捕らわれることがかなりあって、その想いになるのは、ふと、私ひとりの想いからではない気がした。『きっと、今あの人物もマイナス想念になってるに違いない』と思ったら、案の定そのようなことであった。私たちは、物理的距離を超えて、反応しあっている。具体的に何を思考しているかの内容は違うにしろ、エネルギーは繋がりのあるものに何らかの影響を及ぼしあっている。

今宵は、宇宙の力が力を貸してくれたようだった。腹を据えて思うことを言っていた。何かに力を貰いながら話していたような気もした。話しながら、今までとは違う場所にいるように感じられた。私の世界が変わった時、たぶん相手の世界も変わっている。何かが、変わった。

「これから内なる世界を探究して広げていくんだも〜ん」と言ったその時に、私の内側に空間ができあがって、それを感じたのと時を同じくして、何やらガチャーンといったような音が電話の向こうから聞こえてきていた。買い物の後で小銭を落とし探せど見つからなかった五百円玉が自分のどこか(服の中?)から出てきたと言ふ。

面白いっ!(ブフフ)

無くしたと思っているものは、実は自分で持っている。無くしてしまったようでも、散らかして行方不明にさせてしまったようでも、必要なものは無くならないし、逃げてもいかない。

多分、これから、もっと良くなっていく。
それは、決定しているようだ。
未知だけど、世界はそのように決まっている。