ホルンフェルス

小倉に楽譜を買いに行く予定だったのに、車内で宗教音楽(?のようなCD)をかけたことと久しぶりに谷本仰氏のブログを読んだことも引き金となって、急遽ホルンフェルスに行った。何故ホルンフェルスだったか。それは、あの人が逝かれた場所だったから。海で亡くなられたというのはきいたけれど、家の界隈なのだろうと勝手に想像していたら、去年M氏よりホルンフェルスで亡くなられたと聞いた。いつか行ってみなくちゃいけない気がしていた。

どんな気分で一人ホルンフェルスへ向われたのだろう。勿論、それは本人にしかわからない。でも道を辿っていたら何か一部の気持ちが再現されてくるような気がした。

冬の潔い海の色と波しぶき。瀬戸内にはない北浦の表情。清められる心身。

途中、道に迷って、とんでもなく怖い目にあったけれど、その時唱えた光明真言は、今ここにあるものを救おうとするだけのものではなかったかもしれないと後で思った。

帰りは運転手さんが好月旅館という所に連れて行ってくれた。遠い親戚にあたるそう。美味しいヒラマサの腹身をご馳走になった。

また来ましょう。