小舞姫と私


毎年、薄いピンクの睡蓮と、小舞姫という小さな蓮の花が、双方1つずつ咲く。睡蓮の方は先月咲いてくれたけれど、小舞姫の方はつぼみも上がってこないし、全く咲く気配なし。今年は咲かないのかしら?と思って、先日じ〜っと植わっている鉢を見つめた。

私の視線に気づいたのか?見つめてから2日後、ふとみると水面から15cm位つぼみがあがってきていた。そろそろ花芽が上がってくる時期に偶々ジーっと見てしまったのか、それとも多少なりとも私の視線が小舞姫をノックしたのか。

「深く見ると、気付くのかなぁ」と花芽があがってきた時に、少し不思議に思いつつ、小さな姫を見た。意外と双方の微かな働き、相互作用によるものかなと、勝手な想像も、してみたりする。

何かに微かに反応して、何かが微かに起こっていく。

整合性を持たせるための理屈付けとも言えるけれど、でも一寸不思議に思うことに、勝手な理屈をつけたり、或いはストーリーを持たせてみるのも、ひとり密かに楽しむには、それはそれで勝手に面白くて、好い。(笑)