5th PIANO DUO Piano Festival

昨日は久しぶりにピアノの演奏なるものを聴きに行った。遅い昼食を取った後、テーブルに山積みにしてしまっていた書類や郵便物の類に目をやると、一番上に随分前に図書館でとってきたPiano Festivalのチラシ。何気なく取り上げてみて日時をチェックしてみると5月7日14時開演。時計の針は開演の10分前。いつもならスルーするところだけれど、少しでもピアノの音に触れられたらいいなと思って、山口市民会館大ホールまで出かけてみた。無料だったし(笑)。

出かけてみると、ピアノの発表会?のような雰囲気。ちなみに主催は(有)山口ピアノ調律センターというところで、Piano Festivalは今回で5回目(5th PIANO DUO)の開催であるよし。

チラシには誰が演奏するとも書いてなかったけれど、会場に行ってプログラムを貰うと、最後のゲスト演奏に山根浩志先生の名前があった。あら、なんてラッキー(笑)。神様が今日はこの人の演奏が聴けるよって誘導して下さったのかしら?と、ふと思った。山根先生のピアノを聴くのは“ひびきの森”“秋吉台芸術村”に続いて3回目?。今回は、ピアノデュオということで山根先生の独奏はなかったけれど、この先生のピアノの即興は、私には透明でとても美しい風景のように気持ちよくて、いつまでもずっと聴いていたくなる。

今回しみじみ思ったのは、ピアノって弾く人によって音が全然違うのだなってこと。そんなことは当たり前といえばあたりまえ。でも、白いドレスを着た女性(プログラムでチェックしてみると多分梅地真理子さんという方。エリザベト音大卒)の音が強く丸く白い音で過去に知らないクリアさで聴こえてきたのは一寸興味深かった。勿論選ばれている曲によるところの音色っていう部分も大きいと思うけれど、音ってオモシロイ。

今回知らなかっただけにいいなと思ったのは、フルート三人組による演奏。お互いがお互いの音を聴きあってそして表現して、まさに鳥のさえずりのようだった。中二、高二、一般の三人で名字が同じだったのできっとご家族だったのだろう。フルートは特別に好みの楽器という訳でもなく、過去にいいなと思った事は秋吉台国際芸術村で聴いた1度のみだったけれど、いい演奏を聴くと、好きになれるものだなと思った。

ゲストの方の演奏が聴けたらよいなと思って、行ってみた演奏会。3部のゲスト演奏の1曲目は、東日本大震災に寄せてのものとのこと。プログラムによるとFinziという作曲家のEclogue op.10という曲。音楽に詳しくないのでまるで知らない作曲家だけれど、ウィキペディアで調べてみると興味深い。曲が始まると、知っている曲でもないし、東日本の震災のことが頭に浮かんだ訳でもないのに、涙腺がジワッとしてきた。もし音響が良かったら、もっとキテタだろうと思われる。

しかし、山口市民会館の音響、悪し。最後の打楽器と一緒の演奏も、バランスのためにもマイク立てた方がいいんじゃないの?と思ってしまった。(タダで聴かせて貰っているのに、アハハ^^;)願わくば、岩国のパストラルホールで山根先生のピアノを聴いてみたし。

楽器を弾ける人達が羨ましい。学ぶのに遅すぎることはないのかもしれないけれど、さすがにピアノは最低限の基礎となる部分で、とても沢山の練習をしないといけないし、この歳じゃ厳しい、、。でもすごく簡単な耳コピーの1曲でもいいから、弾けるようになれたらいいのにと思う。もしそれで、他人も楽しんでくれたら、どんなに素敵だろうね。

このピアノフェスティバルはPIANO DUOということで、ファーストピアノとセカンドピアノの2台での演奏だった。ピアノ2台での演奏というのはおもしろいなと思った。どれだけ相手のこと(音)が聴けるか。そして、それを受けながらどの様な自分を、そしてどれだけの自分を、表現できるか。難しくて面白くて勉強になりそう。技量、人の器が要求されるのだろうと思う。

如何に、聴けるか。そして、どのように表現するか。

とりあえず、猫ふんじゃったからでも始めるといたしましょうか?(笑)


http://www.c-able.ne.jp/~yamane-p/ ←レッスンという所におもしろい事が書いてあります。興味ある方はどうぞ。

ジェラルド・フィンジ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B8