雨と香り

今日は雨が降っている。
外に出てみたら、微かに甘い香りがする。
金木犀がそろそろ咲く頃かなと思いつつ、ふと、雨がザーザー降っているのに、香りが私の元に届くことが、不思議に思えた。
『香りの分子って雨の中を通り抜けるの?』
香りの成分は、皮膚から浸透して血中にとり込まれ、脳に作用させることができるほど小さいものだと教わったけれど、それでも、ザーザー降りの水滴にとり込まれたりしないのだろうか?

先月行ったあんでるせんの久村さんが言われた言葉の中で、「隙間だらけ」という言葉が頭に残っている。

雨と雨、水滴と水滴の間を通り抜けるなんて、視覚的にも思考的にも、それはないように思ってしまうけれど、実際は、激しく降る雨の中、香りの分子は私の元に届いている。
雨はザーザー降っていても、隙間はいっぱいあるのかな。
香りっていうのも、想像できないけれど、ミクロに拡散しやすく想像以上に濃密なものなのかもしれない。

雨の中でも、香りは届く。うまく理解できないけど、それは現実。


※「隙間だらけ」について

原子の直径が約10億分の1cmで、それを構成している原子核がそのまた10万分の1。そのまわりを電子が回っている。くっつきあっているわけではくスカスカ。世の中は隙間だらけ。相手に影響を与えることなくいくらでも通過させることができる。



ラジオをかけていたら、ゴスペラーズの声。
「受験生に向けて、一言」っていうコメントに、北山氏が「嫌な時は、やらないほうがいいよ」だって(笑)。うちの姉なんかが聴いたら、角を出しそうな話。でも、嫌だと思えば身に着かぬもの。自分の心や身体には従うべし。



ということで、本日は雨降り。。。
外に向かう気分にならず、出かける気分にもなれず。
そんな、雨の一日。