アニメ「この世界の片隅で」

本日夜9時~NHKで「この世界の片隅で」が放送されるらしい。http://www6.nhk.or.jp/anime/topics/detail.html?i=5463

祖父は被爆者だったし、他にも私は世代的に戦争体験世代の人から直接話を聴くことがあった。戦争体験を聴くことは私の人生で大切にしたいと思う小さいけど大きなことだった。

映画が上映された2017年に私は見ていないけれど、100万人の動員があったそう。

この映画は、惨さにフォーカスしておらず、原爆を落とされた中にもあった日常にフォーカスして作らているそう。悲惨な中にも生活を送る中には笑いもあっただろうし、ささやかだけれど楽しみだってあった。悲惨さや苦しさの中の感情を突き詰めて訴えておらず、抒情的というよりも叙事詩のように描かれているらしい。

今まで、私自身も反原発の集会に参加しシュプレヒコールしながら街を広島の街を歩いたこともある。強く訴えたいことは、ついつい声高になってしまう。でもシュプレヒコールに参加して、参加したことは良かった面もあるけれど、メッセージが原発推進派の人や無関心の人に届いたかといえば、その感触はなかった。感情的に強く声高に訴えても、伝わらないというのが実感だった。

この映画は日常を丁寧に描くことで、それとの対比で戦争というものが伝わってくるらしい。戦争映画であるけれど、気楽なほのぼのとした場面も描いてあるらしい。

映像としてはほのぼのしつつも、でも音はよりリアルなものにしてあるらしい。音の設計という言葉に、改めて人が音に対する反応が強い事も再認識した。確かに、よりリアルな音から人は想像を膨らますことができる。共感も持ちやすくなる。

これから、戦争のことを体験として知っている人はますます高齢になり、戦争体験を直に伝える人も減ってくる。時と共に、多くの記憶は失われていく。でもずっと残しておかないといけない記憶もある。戦争のリアルな記憶。忘れてはいけない。