やまぐち大考古博

約12年ぶりに山口県立博物館に行った。入口へ向かう階段を上りながら改めて随分古びた建物だと感じる。私たちの他に、単独で入館していた20代かなと思しき女性が2人と家族連れが二組位、特別展だけど、入館者は少な目。

冷房が効きすぎにも感じる館内は、子供用の展示と言えども、大人がみても十分面白い展示が沢山ある。基礎知識として知っておきたいものは沢山あって、今回の特別展以外の展示スペースを見るだけでも随分と時間がかかってしまった。150円の入館料なので、また改めて足を運びたい。

今回の「やまぐち大考古博」の目玉は、近年発掘された埴輪、土偶。かなりサイズも大きくて古い時代の山口の権力の大きさをみる事ができる。

県内には大小80もの古墳があるというのは、とても意外だった。私が子供の頃学校で習った歴史は、ざっくりと縄文時代弥生時代があって、その後は、奈良、平安と続いていったけれど、西暦0~500年位の間にも、またそれ以前にも、知られていないだけで、多くの権力者がいた。ここは心地の良い場所だなと思う所には、大概権力者のエリアがある。土地が住む人に与えるものは大きい。

大きなサイズの遺物をみるにつけ、2000年も前から、中央の政治との結びつきが強かったのだなと思う。そして、その風潮が今も続いているのかと思うと、時代を経ても変わらないのだなと思う。それは地の所為か、血の所為か。

久しぶりの博物館だったので、結局3時間もいた。この頃はブラタモリの影響もあって、地質にも興味があるし、天体の事なども面白そう。因みに旦那に「生物が骨を持ったというのは、すごい出来事だったのよ」と説明を受けたのは、ここの恐竜のレプリカの前だったな(笑)