モルフォ蝶 「最強昆虫列伝」にて

夏休みの萩博物館は毎年面白い企画をして下さってありがたい。今年も夏休みの特別企画展は気になりつつ、行っていなかった。夏休みが終わったからもう会期終了かなと思っていたら今週末までやっているようだったので出かけてみた。

"萩にも、珍しくて美しい昆虫がいる。"

何年前だったか忘れたけれど、偶々おられた学芸員の方にお話を伺ったことがある。建物がなかなか使いづらいことなど苦労する点も話されていたけれど、昆虫に詳しいその学芸員の方が「萩には珍しくて美しい昆虫がいる」という話をされていた。秘境など奥地にいかないと珍しかったり美しかったりする昆虫はいないだろうよねと思っていたので、「萩に美しい昆虫がいる」というのは勿論意外だった。昆虫に詳しいその学芸員の方の話は熱がこもっていたから余計にどんな昆虫だろう?とその時気になった。

そして、今回「萩にいる美しい昆虫」を、みた。名前は”アカスジキンカメムシ”確かに美しい。萩の自然に、どうしてこのような昆虫が現れるかなと思う。何を食べて何処に住んでいるのか?萩はお酒が美味しいから、つまりは、水がいいということで、ということは、環境がいいということ。という訳で、美しい昆虫さんたちが現れるのでしょうかね。工場なんかも瀬戸内に比べればはるかに少ないものね。


展示には、あまりにグロテスクすぎて、私には見る事が不可能な昆虫さんたちも多くいらっしゃいました。


ジンメンカメムシは天地を逆にしてもどちらも人面に見えるのが面白い。[:W270:right]



青と赤の色をもつクラウディアミイロタテハ蝶は以前テレビですごく高価ときいたような・・・[:W222:right]



ルーミスシジミも可愛い。こんな蝶が萩にはいるのですね。





そして、去年の夏休みの特別企画展に2羽の出展があって、その美しさに驚いたモルフォ蝶。


<※フラッシュをたかなければ撮影可ということで写真を撮らせてもらいました。>

沢山の美しい昆虫さん達をみたけれど、モルフォ蝶のブルーはやっぱり美しかった。私はあまり蝶々が好きではないのだけれど、それでもモルフォ蝶は美しいと思う。こんなブルーの美しい蝶々が森の中にいるなんて、想像するだけでも、何処かこの世を離れた所にいってしまいそう。

しかし、実に昆虫の世界というのは面白い。世界の広さや面白さを実感できる。今回、ヒグラシとツクツクホウシの個体差も解った(ヒグラシの方が少し大きい)。山口県にはモンゴルの国鳥となっている「オジロワシ」が長門峡萩市川上でごく稀にみられることがあることも解ったし、ツキノワグマのはく製をみて、穏やかで優しい動物であることを感じることもできた。私が美祢でみた大きな鳥は「クマタカ」である可能性もあるのかなと思う。

この記事を書いている途中、窓の外をミカドアゲハ(と今回の展示で初めて名前を知りました)が通って行きました。

人間さんの私。人間さんとも、昆虫や動植物さんとも仲良く居たし。

萩博物館「最強昆虫列伝」9月7日まで開催中