時間が沢山詰まったお膳@なないろのんた



”季節の野菜懐石 なないろのんた”で食事をした。食事はすべて植物性のもので作られていて、献立は旧暦に沿って内容が少しずつ変えてあるらしい。今回いただいたのは、玄米粥のコース。仁保で作られたはぜかけ米が使われていて、それは無農薬で天日干しのものであるらしい。
お膳には季節の彩りと沢山の時間が詰まっていた。見た目に美しいと感じた料理はこれまでにあったと思うけれど、沢山の時間を感じたお料理は今回が初めて。兎に角、いろんな味がした。1つのお膳に、こんなにバラエティに富んだ味を感じたことも、かつてないんじゃなかろうか。
調味料の吟味やチョイスの幅も並みじゃないようだし、自家製と言われていた品々にも当然のことながら多くの時間を感じる。私が作る料理とはまるで違う、ゆっくり丁寧な時間が沢山詰まっていて、食べながらいつもとは全く違う時間が身体の中に流れていった気がした。

一緒に食事をしたちとらんは、なないろのんたの季節の彩り、特にお花を沢山食べることができるのをとても気に入っているみたいだった。この日、私たちが食べたお膳には、桜(去年塩漬けされた自家製のもの)、スミレ、椿、菜の花、と4種類のお花が入っていた。女子ですから、お花をいだだくというのは、いと嬉しきものでございます。

誰と一緒に行って食べるかというのも、食事の味わいに影響する。ちとらんのお陰で、より繊細な味を感じられたところあるのかもしれない。ちとらん、ありがとう♪

これまた、ありがたき食事の1つとなりました。

美味しい料理を頂くこと。それはすぐに、人を、幸せにする。とても、人を、幸せにする。単純に、人を、幸せにする。



日記を書きながら、なんとなく、今まで、記憶に残っている食事を辿ってみた。広島で私とLさんの為だけに作って下さった朝食は、二度とこんな美味しい朝食を食べることはないだろうって思った。Iさんが自宅で作って下さった料理も見た目にも美しくフレッシュでとても美味しく嬉しかった。大好きなあの人と一緒に行って絵画のお話をしつつ食べたタワーの上での食事。遠巻きに憧れてたあの人と一緒に行ったフレンチ、大好きな上司に誘われての冬のなべ料理や夏の花火大会の日の小料理屋。お寺で皆で作って皆で食べた食事。皆で食べたライブの打上げの持ちより料理。天神コア近くのオムライス。門司港チャンラーのスープ。時なし鮭、白子のフライ、口の中でとけたトロ、籠のなかの蛇を横目でみながらの蛇入り雑炊、屋台のてんこ盛り赤貝、職場の暗幕室での内緒でワイン付きランチ、父方母方のお盆やお正月の料理、定番の母の手料理、etc.

食の幸せって、いいな。。



〜季節の野菜懐石 なないろのんた〜 
〒753-0303 山口市仁保下郷604−3 http://nanairononta.sakura.ne.jp
お昼のお食事 12時〜15時(要予約) なないろの音1770円(玄米粥がメインのコース)、その他コース色々あり。予算に応じることも可。夜の食事は予約時のみ営業(18時〜21時) 問合せTEL/FAX083−927−7770 火曜日定休、月曜日不定