3年半ぶりに友と会う

久しぶりに友人と会った。滝めぐりをしたり、田舎の山道を一緒によくドライブしていた友だけど、私の環境が変わって私が目を向けないといけない世界も変わったりしたこともあって、連絡を取らなくなってしまっていた。その友から連絡があり久しぶりに会った。いつから会っていないんだっけ?と訊くともう3年半も会っていなかった。

近年老化が激しくて、見た目の劣化も激しい私だけれど、以前と変わらないねと言ってくれて、勿論その劣化具合は友も大いに解るほどだけれど、私の変わらない性格の部分を見てくれたことが嬉しかった。私が変わったと離れていく人もある。新しいものを身に着けてはいくけれど、性格の変わらない所は変わらない。だからその変わらない性格の部分を肯定的に捉えてくれる友人の存在は本当にありがたい。

久しぶりに会った友は以前に比べて、しっかり心も体も動いている感じで、以前より快活になっていた。本人曰くの”半ボケ両親”と一緒の生活で、ご飯の支度やら色々大変だと言っていた。それでも私は以前の体調が悪くなることが多々あって、あれがダメ、これがダメ、と規制が多かった頃に比べて気を遣わずに済み楽だったしありがたかった。よく動いてメニエルの状態もよくなってきているということで、安心した。

友の職場の駐車場で待ち合わせをし、友がお昼ご飯を作ってきてくれたので、常盤公園で食べた。大きな栗ご飯のおむすび3つとチョコムースと杏仁豆腐のデザート。常盤湖を見下ろせる藤棚の下の椅子に座っておしゃべりしながら美味しくいただいた。

大きなおむすびを食べながら、これは〇ちゃん家のお米?と訊くと2,3年前からもう田んぼは作っていないと言っていた。近所で田んぼを作っていた家もみな高齢になって、田んぼを作らなくなってこられているらしい。以前は田畑を持っている事が裕福とされたけれど今は逆で、草刈り等費用もかかるのし、お金を出すから田んぼを引き取ってもらいたいという家も多いのが現状なのだそう。これが日本の農業の現在。お米を買うようになって、設備投資等しなくても済むようになり、以前よりお米を食べるのにお金がかからなくなったと友が言っていた。これからの日本の農地、農業、はどうなっていくのでしょう?

食後に友が作ったデザートを美味しく頂いた。簡単なレシピだけどと言っていたけれど、手作りの労力もそれなりに解るし、手作りされたものを味わう喜びは大きい。以前私が作って送ったガトーショコラがとても美味しかったそうで、それを聞いてとても嬉しかった。材料費がとても高くつく一流ホテルのレシピなのでホイホイと作ってあげられないけれど、落ち着いて時間がとれることがあったら、また作ってあげれたらいいなと思う。いつになることやら。

以前のことも思い出せたし、どこかが少し回復する気分もあって、会えて良かった。