少しずつ薔薇のあるお庭へ

3年前ガーデニング講座を一年間受講した。入学間もない頃、プライベートガーデン巡りに参加して、色んなお宅のガーデンを見せてもらった。中でもT本さんのお庭は素晴らしくて、多くの自然に包まれるロックガーデン風のちょっとした公園のようなお庭だった。5月だったので家の壁づたいのアイスバーグが丁度見頃で、濃い紫のクレマチスと相まってとても素敵だったのが記憶に強く残っている。多趣味なT本さんはカメラ、スポーツ、山歩きetc.もされているようで、ガーデニングも洋花のみでなく、日本庭園に関してもよく勉強もされているようで、一寸した剪定もご自身でされているようだった。お庭の解説をしてもらうにつけ、風景の中には楽しさが満載だった。最近は苔の生えるコーナーも作ったと言われていた。インテリジェンスな方だけれど、誰にも差別なく接する驕らないとてもチャーミングな方。ちょっと憧れのガーデナーさんでもある。

そんなガーデニングを習い始めた年の暮、家の近くのグリーンセンターで売れ残って割引になっていたつるアイスバーグを購入した。これが今のお庭に植えたバラの最初の一本。因みにつるアイスバーグは病害虫に強く、日陰でも育ってくれる品種らしい。すぐに植えてあげれば良かったのに植えたのは翌年の春浅い頃で今から約1年半前。新苗だったし、長い事放置してしまった事と土壌がよくなかったせいもあって成長は緩慢で、去年の春は1つも咲いてくれなかった。今年は土壌改良を行ったのが功を奏してか弱弱しいながらも100個近い花をつけてくれた。一季咲きなのに少し返り咲きもしてくれた。

去年はガーデニング講座を再受講したり、薔薇に嵌った友人の影響もあって、ハウステンボスに薔薇を見に行った翌日、グリームズガーデンに行ってつい色々買ってしまった。アイスバーグの次に選んだのは憧れのローズ・ポンパドール。相方さんはセンティッドエアーをレジに運んで行った。香りをとても気に入ったらしい。見ると欲しくなってしまう薔薇。他にも名前につられて相方さんがレオナルド・ダ・ヴィンチを購入。この薔薇はとても丈夫で、この春とても沢山の花を咲かせてくれました。

他にも去年は、マイスタージンガー、あおい、ピエールドロンサールを購入。植えてから一冬越えたこの春は、それなりの数の花をつけてくれました。近年作出のものは、耐病性があり、花もちが良いものが多いそうだけれど、確かに割と新品種であるマイスタージンガーもあおいも、丈夫で花もちがよかった。

この春、新たに植えたのは、レッド・レオナルド・ダ・ヴィンチスターリングシルバーリトルウッド。初夏にホームセンターでマチルダ、ロイヤルサンセット、テラコッタバーガンディーアイスバーグ、ジャルダン・ドゥ・フランス、ロココ、アンジェラを追加して購入。すぐに大きめのスリット鉢に植え替えて、暫くそれぞれの花を楽しんだあと、色々植える場所を悩んだ末、先月中旬にやっと定植し終えた。

他に挿し木が根付いたものが3~4種類ある。去年ガーデニング講座で頂いた挿し木用の枝はダブルノックアウト(ピンク)だとばかり思っていたら、まだ15cm位の背丈なのに真っ赤なロゼットクォータの花が咲いて、あなただ~れ?って感じ。ものすごく香りのよいのはゲランのような気もしないでもなし。ぽんぽこの里で買った苗は名前解らず。

今年ハウステンボスで、袋に詰め放題ということで沢山のミニバラを五百円で購入して帰ったけれど、奨められたグリーンアイスは花色が変化(淡いピンクからグリーンへ)するし、花もちもいいし、何より丈夫でとてもよかった。

美祢のお庭にバラが少しずつ増えてきた。薔薇が咲くとお庭が華やぐ。けれど、肥料をやったり病害虫チェックをしたり竹酢噴霧したり剪定をしたり・・・と、とても手間がかかる。薔薇を咲かせるには沢山の肥料が必要だし、薔薇を育てるには体力も財力も必要。薔薇が沢山咲いてくれるのを夢見る気持ちもあるけれど、でも手入れの事を考えると、溜息がでて凹んできてしまうこともある。

先日、ご近所さんのよく手入れされた和風の素晴らしいお庭を見せてもらった。見て思ったのは、日本のお庭は心がとても落ち着くということ。やっぱり最終的には日本庭園が一番だと思う。(苦笑