伝・源頼朝像

新日曜美術館で「国宝・伝源頼朝像」を取り上げていた。伝頼朝像は頼朝ではないとの見解がでて以降、すでに解決している話なのだろうと勝手に思っていたけれど、賛否両論あって未だ解決しているわけではない様子。

新説を発表されたのは、上智大学教授・米倉道夫さんという方。新説によると、像主の名前は、足利直義。直義は兄・足利尊氏と共に、当時、二頭政治を行っていた人物。制作年代は1345年。

九州国立博物館の副館長さんなどは、頼朝であるとの見解を保持しておられるけれど、両論を聞いてみるに、私的には足利直義である気がする。新しく発見された文献の内容からもそうだし、単純には、現存する木像の頼朝像と比較したら、やはり別人だと思わざるを得ないから。

学者さんって、ごく単純明快な事実は相手にされないのかな。ひねってみるのも大切だろうけれど、単純な見方も大切よ。今まで論じてきたものを手放すには、立場が高ければ高いほど、利害関係のもつれを多くもつ人ほど、大変だろうけれど。でも案外、単純は明快です(笑)。

山根基世アナウンサーが(名前がうろ覚えで検索してみたら、なんとこの人山口県出身の方なのですね。防府高校出身ということは、防府の人?私と誕生日も近いし、うふふ)解決の決め手となるものは何なのでしょうか?」と質問されていたけれど、ずばり、私的には、「それは、やっぱり、(当面は)その時に権力を有していた人の発言に因るでしょう」ははは〜〜〜
本当は、より我を外して考えることのできた人に答えは与えられる気もしますけれどね。


高松塚古墳の件も、10年位前お絵描き教室の先生が、あんな保存の仕方をしたら壁画はだめになるよ、と言われていたけれど、案の定、カビが生えたり、色が急激に剥落(退色)していってしまいました。結局高松塚古墳は、今どうなっているんだっけなぁ?異例の措置がとられていたような、、、。

その話を聴いたとき、オコチャマの私は単純に「何故、その事を指摘されないのですか?」と訊ねたら、「あそこは、平山先生なども保存に関っておられるしね、、」とのこと。つまりは、余計な口出しはできないってこと。

きいた話では、高松塚古墳は、密閉された冷暖房完備のお部屋のような所に入れられ湿度や温度が一定に保たれるようにされているとか。保存のよさ→機密性の高さ→密閉して温度の差をなくすこと→冷暖房完備 ? でも、密閉された中に空調などというものを入れてしまったら、いずれカビがくるよね。

空調は不味いんでないの?って先生が言われていたけれど、案の定まずかった模様。でも政治屋団体さんを思わせる(な〜んか、面白くないね〜って感じ?笑)文化財研究所?文化庁?の皆様には、口出しできやしまへんでしたろねぇ。。(笑)(くれぐれも、全員が面白くないねぇ〜の人ではありませんので。素晴しき人もあります。たぶん。)

お相手は、自然の中できっと特別な想いと共に千年以上生き残った方(高松塚古墳壁画)なのでございますから、学者の皆様には、もっと力(権力・利害・感情etc.)を抜いて、皮膚感を持って色んなことを感じて察してもらいたいようにも思います。千年以上も生きてきた方(高松塚古墳壁画)を失うのは、惜しいですし、寂しゅうございますものね。ま、私がいえる筋合いでもごいませぬか。

なんだか筆が進まないすっきりしない文章になっちゃったけれど、私が感知し得ない、複雑に絡んだこと、隠されている事が多く存在するってことなのかもしれない。知りもしない奴が何をいっとんねん、って所かな。はい、大ばか者の私がいえることでもありませんね。オホホ。

まあ、提出された意見に反駁することはあっても、その意見を出した人自身を否定しないように心がけたいものです。こころ貧しき身(私)には難しいことだけれど。。。\(__ ) ハンセイ