田んぼと梅干

田んぼに水が引かれ、あちこちで田植えの後の美しい風景が広がるようになった。まだ稲が植わっていない農道を走るときは、海の中を走っているような気分になるし、一年のうちのほんの数日の風景ではあるけれど、毎年私にとっては大のお気に入りの風景。今年は麦を植えられている畑が多くみかけられて二毛作のため6月半ばに植わった田圃もあった。品種改良や栽培技術も進んでいるに違いなく、麦もしっかりとした良いものが育っていたように思う。

それにしても今年は木々の勢いや花の付け具合がとても旺盛な感じがする。田圃も例年に比べてとても美しくみえるし、こんなに美しくみえるなんて、私の命ももう少ないのかしらと思ってしまう。


今年は栗の花も例年より沢山ワンサカ咲いている。あちこちでその見事さが目に留まる。今年は柿も沢山実をつけていて、2年に一度実をつける我家の野良柿の木も、800〜1000個位実が生りそう。梅もゴロゴロ沢山生ったので放置していてもいいのだけれど、お百姓の性なのか50kg以上収穫した。ストック分の塩1kgはすぐになくなり5kgの塩の袋が空になり…ということは、重量の2割の塩を使うとすると30kg以上の梅を漬けたもよう。傷んだものを沢山捨てたけれど、残ったゴロゴロも沢山で、もう何が何だか自分でも訳が解らない。

6月始め、先に漬けた2瓶の内、片方は梅酢が早くあがって、片方はなかなかあがらず。何が違ったかというと、重石。重石はしっかりとしないといけない様子。重石が少なかった方に、庭から拾ってきた石や重たい本を追加して重石にした。その後梅酢はあっという間にあがってきた。1週間して酢が上がってきたので柔らかくなった大きな梅を1粒食べてみた。美味しい。次は土用干し。いつになるやら。紫蘇の束も出回り始めたけれど面倒なのですぐ使えるパック入りのものを買おうかと思案中。梅干を食べてクエン酸の効果なのか体に気がめぐるのを感じた時があった。梅ってパワーフードだと思う。今年は梅干を常食して元気に過ごせるといいな。完成までもうひと頑張りです。