門司港駅から電車に乗って

ちょっと気分転換でドライブするには丁度よい距離ということもあって門司港レトロに出かけた。イベント(マルシェ)をやっているはずと思ったらやっておらず、毎度のことながら笑える。少し残念に思いつつ、旧三井倶楽部のお庭に確か薔薇がそれなりに植えてあったはずと思って現在の様子を見に行った。薔薇さんたちは随分と大きく育っていた。根元の砂場でスズメが沢山砂遊びをしていて可愛かった。守られて、気持ちよく、長閑な空間。ポツポツと咲いている花を辿って行ったら、プチトリアノンという花びらの多い淡いピンクのバラに目がとまった。プチトリアノンはマリーアントワネットが処刑される前に過ごした場所。若いころ足を運んだ場所なので、何気に足がとまる。いつかこの薔薇プチトリアノンもうちのお庭に咲かせたいなと思う。奥の方に足を運ぶと沢山の濃いピンクの花を咲かせた大株のバラがあって、ポンポネッラと名前が書いてあった。国司先生オススメの品種で、最近作出されたものかと思っていたけれど、株元の幹の太さは6,7cm以上もあることを考えると、最近作出されたものではなさそう。驚くほど大きな株で立冬をすぎているのに沢山の花を咲かせていた。きっと国司先生はこの薔薇をみて生徒に薦められたのだろうと思った。

夏に大きなクレーンがゴジラみたいだなと見上げた門司港駅前は、工事の足場が全部取り払われて、新しく蘇っていた。噴水の側では、音響のいい大きなスピーカーから音楽が流れていて、吸い込まれていってしまった。建物内に入ると、スターバックスコーヒーやJTBも構内にはいっていて、ノスタルジー且つなんともオサレな空間だった。なんとなく、電車に乗ってみたくなったので、切符を買って小倉まで電車で行ってみることにした。

超久しぶりに乗る電車。しかも、今までに乗ったことのない路線。子供のように窓の外の景色を眺める。製糖工場のレンガはノスタルジックで、タイムスリップする気分。沢山積まれた鉄道のコンテナを見ていると、ここはどこ?私は誰?な気分(笑。

小倉に着いて改札を通り、魚町ではなく、今回は京町を歩く。表の通りと裏の路地のギャップが興味深い。相変わらず路地は楽しい。今回はリバーウォークには寄らず。路地を歩いていて、都会でも、世代交代上手くいってなくて寂れる場所があるなと思う。寂れていくのは田舎のみならず、都会もやばい感じを受けるところはそれなりにある。お腹がすいたので、資さんのうどん屋さんでお蕎麦を食べて帰る。労働者の人達の中で、ある種の安心感を感じつつお蕎麦をすすった。安くて美味かった。

電車にのって、小倉から門司港駅に戻って、車にのって帰宅。天気のよい初冬の一日。楽しかった。