小野湖干上がり

小野湖が干上がっている。冬場はカモが飛来して憩いの場所になっているのに、この冬水が無いのでカモの姿もない。
小野湖が干上がったのを見たのは一昨年の夏だっただろうか?今まで干上がっているのを見た事がなかったので、大丈夫なんだろうか?と随分気にかかった。暫くして小野湖の水は随分復活してきていて少し安心した。それ以降も干上がったのを何度見ただろうか。

干上がった水の量というのは何リューベになるのか?数千リューベか数十万リューベか一寸想像がつかないけれど、かなりの量であるはず。その水が干上がる。どういうことが起こっているのか?すぐ近くの景色には変化は見られない。

水が干上がるということはどういうことかと何気に考えていたけれど、山の保水力が無くなってきているのも一つの要因だろうと思う。

水というのは意外な所から流れてきている。教えて貰ったのは実家にいたとき近所に住んでおられたインテリだけど優しいお爺ちゃんのHさん。道普請の際に、ここに流れてきて湧き出ている水はあの向こうの山から来ちょるいねーと遥か15〜20kmも先の山々を指さして教えて下さった。仕事柄?土木工学に通じておられるようだった。

小野湖の干上がりは太陽パネルの大掛かりな設置による木の伐採&山の造成も影響しているのではないかと思う。山を管理する人の高齢化もあって管理が難しくなり、そこに儲け話の太陽光パネルの話がやってきて、あっという間にあちこちの山が削られていった。個人も企業もこぞって儲け話に乗っかっていった。その被害は思わぬところに現れる。

水位が下がっているのは小野湖だけにあらず。先週、防府に向かう道中にみた長沢の池の水もかつて私が見た事がないほど水位が下がっていた。実家の近くの農業用堤も近年水がとても少ない。20年前はこの時期もっと沢山の水があったけれど、最近は水量が多い時でさえ、20年前に比べると半分程度ではないかと思う。

経済を煽ってきたことによる環境の変化が表立ってきて、それに伴う悲しい実態が現れ始めてきている。

先日読んだ記事(Eco-Blanch ゆっくりずむNo.7*?)によると、一度破壊された山や森は千年たっても万年経っても元には戻らない?らしい。

今朝のTV番組中で、どこの河だったか見逃がしてしまったけれど、関東の方の?一級河川の河の水が無くなっているらしい。ここ70年ほどではこんなことは初めてだと地元の人が言っておられた。これでは鮎が遡ってこれなくなるとのことだった。

この先、どうなっていくのでしょうか?私には明るい未来が見えません。。。