ユーミン発言

 首相辞任表明後、ユーミンがラジオ番組内で「テレビでちょうど(会見)を見ていて泣いちゃった。切なくて。」「私の中ではプライベートでは同じ価値観を共有できる同い年だしロマンの在り方が同じ。辞任されたから言えるけど、ご夫妻は仲良しです。もっと自由にごはんに行ったりできるかな。」etc.と発言したとか。
 ユーミンは好きだったし20代の頃はコンサートにも何度か行った。最近は庭仕事が忙しい?し、ユーミンの動向などほぼほぼ知らないけれど、稀に歌う姿をみる事があると、あれを聴かせる?ちょっとキモイと思った事が正直を言えばある。 
 安倍首相と価値観が一緒というのは、どこの部分での価値観なのかは解らないけれど、まぁ、ふーん、という感じ。その発言を残念とまでは思わないけれど、お嬢様?女王様?スター?ってのは、そういうもんなのだろうなと思う。庶民の暮らしなど知ることもないだろうし、解る気もないだろう。因みに余談だけど、私が思う本当のお嬢様とは、オノヨーコの妹さん(名前忘れた)の様な人。恵まれた環境と優秀さを持ちながらも他者、弱者の立場を解ろうとするベクトルも持った人。
 これから先、ユーミンの曲を聴くときは多分過去への回想のみ。過去の良きものの中に未来に残したいような風景や普遍的な感情などはあるだろう。でもこれから先の私はユーミンの世界に憧れたりすることはないし、これから先のユーミンが作出するものに対して共感するかどうか。きっと難しい。
 ユーミンが好きだった。でもそれは20年前位までのユーミン。世界も変わったし、時代も変わった。そして、私も変わった。
 
 ますます世の中は分断され、交わらなくなるものは、更に交わらなくなるのだろう。生きる為に、生きていく為に、必然とそうなっていくだろう。それも仕方がないのだろう。
 これからも、天は感じ続けるけれど、それは私個人の中で。私は更に地に向かって行く。小さき弱きものに向かって行く。