サルワーレと秋吉台の花火

夏といえば花火。先日家に居たら花火の音が聞こえてきた。花火みたいなぁ、でも、1人で行くのは嫌だなぁと思っていたら、昨日友から電話があって、秋吉台の花火を見に行かない?とのこと。最近は具現化が早いということだけれど、本当に早い(笑)。何年も前から一度行ってみたいなぁと思いながらも、何故かチャンスがなくて行ったことがなかった「サルワーレ」というお店にも、友が連れて行ってくれた。

サルワーレとは、ハーブ種であるサルビアラテン語。“健康、救う”という意味があり、花言葉は「家庭的な徳」。
なんだか私に必要なものがメッセージされているではありませんか?!

人見知りの超激しい(といったら、友が、か〜な〜り、笑っていた。友と一緒に働いていた頃の私と今は別人?)私は、自然に囲まれた中にいても、心はなかなか解けていかない。初めて来る場所、辺りを見回して、出されたお水を一服。

手作りのお店。どんな人が来ても、穏やかな雰囲気は変わらない。店主(オーナー)の方のなんとも穏やかで優しい優しい声。オープン時に新聞に載っていたのを、変わったお店だなぁと思って何故か切り取っていた。余り日頃通る道ではないけれど、萩に行く時は通る道。時々通りすがる道なのに、今まで行けなかったのは、私が余りにも不調和に心を閉ざしていたからもあるようにおもう。そして、行くところへは、ベストのタイミングで行くことになっているのだろう(ということにしておく)。

オープンして7年と言われていた。ということは、すぐ行ける場所(車で15分位?)で、行きたいなと思っていたにもかかわらず、7年も行っていなかったことになる。まあ、10年間ぐらい、深海に沈んでいたから已む無しといったところかな。

以前牛タンのピザを注文しておいしかったらしく、友が同じものを注文しようとすると、牛タンのピザは無くなって、燻製の鴨肉のピザになっていた。友の薦めでそれを注文。暫くすると、野菜いっぱいの上に、これまた一杯のスモーク鴨肉が乗っかって出てきた。鴨肉もチーズもとても香りがいい。ピザ生地もパリッと良い感じ。全体的に優しい感じで、作り手の優しさが伝わる感じ。

久しぶりに会う友と、テラスのテーブルについて、心地よい風に触れながら、虫たちの大合唱に身体半分浸る。

一斉に鳴き出す声。何の声なのかなぁ、と思っていたら、一匹の蝉が、私達のテーブルのすぐ側の木に止まって鳴き始めた。

「カナカナカナ カナカナカナ(私たちのお声でございます)」と蝉。
「あらまぁ、あなた様でございましたか」と私。


ピザを頬張りながら、さして気も入らない他愛も無い話をつづけ夕日に気づかずにいたら、オーナーの方がさりげなく出てこられ、「ほら、夕日が、今一番きれいな時ですよ」と眼下に広がる小野湖の向こうに沈む夕日を指差しながら、そっと教えて下さった。

今年は梅雨に雨が余り降らなかったので、現在の位置から7m位水位が下がっていたらしい。やっと水位が戻り、よい風景が戻ってきた時に、ちょうど私達は来たみたいだった。土曜日というのに、皆花火を見に行ってしまったのか、人は少なめ。
「一番良いときに来られましたよ」オーナーの方が笑顔でそう言われた。

「思いっきり鳴いているのは、この方(と蝉を指差す)ですか?」と訊ねると、「はい、そうです」とのお返事。見かけない蝉だったので、種類を聴くと「ひぐらし」なのだそう。ひぐらしという蝉の種類はとても沢山あることも教えて下さった。

本来ならひぐらしは、もう一ヶ月位先の、夏の終わり頃に鳴く蝉らしいけれど、ここの所は7月になると鳴き始めると言われていた。私も、季節が一ヶ月位ぶれてしまっているのでは?と思うことが近年ある。でもボケ老人の私の方の頭がぶれている可能性の方が大かな(苦笑)

優しく穏やかな声に、少しずつ心がほぐれていったので、土曜日だけどお客さんも少な目だった事もあり、少しお話をさせてもらった。

今度、イタリア人の大学生さんが休みを利用して?来られるのだそう。労働を提供して、その代わりにそこに住まわせてもらうというシステム(機関)があるらしく、それを利用して来られるのだとか。イタリア人の次はフランスの女の子で、その次もまた決まっているとか。あ〜フランス。フランスの田舎に行きたいなぁ。。。

イタリアから来られる方の為に、寝起きする場所を新たに作られたということで、案内してもらった。見晴らしがとてもよかった。可愛いウサギちゃんもいた。小さくて可愛い。ウサギって一年に何度も出産をするのですぐに増えちゃうのだそう。という訳で、現在夫婦は別居中・笑)欲しかったら差し上げますよと言われたけれど、やっぱり、飼うなら、ウサギより猫。

転職されて、お店を創められたというのは、新聞で読んでいたけれど、何をされていたかまでは覚えていなかったら、コンサルタントをされていたそう。ちょっと意外。HPに詳しく経緯なども書いてありますよと教えて下さったので、家に帰ってから検索をしてみた。お店をオープンするまでのことが書いてあった。その大変さは、穏やかな表情と結びついて行かないけれど、でも考えてみれば、あのような優しさや穏やかさが、何もなしにして出来るはずもなし。愛ある姿で行動していった先の当然の結果ですね。

お店を出て、そろそろ花火に行かなくっちゃ、と席を立つと、なんと、かなり年下の友が「今日は私が、」と奢ってくれた。エネルギーは大きい方から少ない方に流れるということで、今回はお言葉に逆らわず奢ってもらう(笑)。次回は、私がコーヒー奢るね♪

ステキな建物を振り返りながら、こんな人がいるんだなぁ、と思わず合掌してお店を出る。


8時からの花火大会。随分前に行ったときは、カルスト台地を走る道路脇に車を止めることが出来たのに、交通規制は厳しくなっていて、道路脇駐車は不可。無料バスが運行しているようだったので、サファリパークの所からバスに乗る。長い行列のほぼ一番後ろ。無事に乗り込むと、バスの窓から、花火が見えてきた。この一瞬がなんとも言えずいい。

一番最後の便で打ち上げ場所から近い会場に着くと、すでに帰途に着く人もあり。何分見ることができるかなぁと友と顔を見合わせていたら、一時間近く見ることができて大満足。

秋吉台の花火は、家の近くである花火に比べると、随分と派手!!結構沢山の企業があるのだなぁ?と一寸首を傾げてしまったけど、お祭り事に快く出資する人達が多いということでもあるのだろう。ありがたいですね(^-^) 道路脇には、交通整備や人数のカウントなど、地元の町の人らしき人も沢山出ておられた。ご苦労様です。ありがとうございます。

やっぱり、花火は、間近にみるのが一番! 降ってくるような花火がいい!!
尺玉?は、もうお見事〜〜!!! 
上空からはどんな風に見えるのかな〜(って球だから、同じか・笑)
上空からご覧の方あるのかな〜 (??)

あっという間に散る花火。一瞬は永遠を連れてくる(ううっ(;_;))
次に来るときは、もっと、クリアなオープンな気分で見上げることが出来ますように〜〜。

帰り道、アベックに紛れて歩きながら、「Uちゃんは、アベックでいても、あまりイチャイチャしなさそうね?」と言ったら、「冬場はコタツでゴロゴロイチャイチャ。でも夏場は暑いから、あっち行けシッシッ」とのお返事。なんだか、Uちゃんらしくて良かった(笑)

Uちゃんといると、何故かいつもラッキーなことや美味しいことが起こる。Uちゃん、そしてUちゃんの神様、いつもステキな所に運んでくれてありがとう。また次回もハッピーを運んできて来て下さいね。

今日も、良い一日でした。