カボチャドキヤ国立美術館

K吉さんが近所にあるという「カボチャドキヤ国立美術館」へ連れて行って下さった。
門司という場所はな〜んかいい!っていつも思う。港町として栄えていた頃の佇まいが何処かしら残っているところがいいのだと思う。
この小さな美術館へ向かう途中も、一時代を思わせる風情のある建物を見かける。外観がおしゃれで、勾配の急な屋根や、アーチ型の門、円柱の柱を外観にもつお家が、目に付く。
この時代(大正時代)特有の建物なのだと思う。
坂が多いというのも、特徴の一つ。坂が多いので、色んな目線で風景を楽しむ事ができる。

確か、栄えていた時は、一ヶ月に100件の家が建っていたと言われていたように思う。平地は少ないので、山を這うようにして家が建っていったそう。

木々の茂るなか、石の階段を少し登った所に美術館はありました。可愛い外観。大正7年の建築で、三菱倉庫という会社が社員の保養所として使っていた(←説明書より)ものらしい。形状も色使いもとてもユニーク。
中に入ると、早速ボランティアの方が説明をして下さった。建物も中に展示された絵も、レトロ。よくみると、また面白いよ!という建物&絵。

エッシャーのだまし絵ではないけれど、不思議な絵。その銅版画やテンペラ画(?)の中には、小さな人々が一杯住んでいた。その小さな人々は、皆にぎやかに、それぞれがそれぞれに楽しく、生活している。

館長のトーナス・カボチャラダムス氏は、K吉さんの話によると、かの東大を卒業しておられる方らしい。建築を学ばれているらしいけれど、今は絵描きさん(?)
館長さんは、ニコニコと笑顔がよくて、内なる楽しさに溢れた人という感じだった。横から見たとき、ヘアスタイルが一寸変わっている?なぁと思ったけれど、帰り間際に教えてもらったことに、頭(ヘアスタイル)までカボチャ型だった。真上からみないと、そのカボチャのヘアスタイルは解らないので、お辞儀をして私たちにそのヘアスタイルを見せてくださった。カボチャだった(笑)。しかし、その精神の自由さに、嬉しく且つ脱帽。

腰が痛くて、よくみる事ができなかったので、またいつか来てみたい。


カボチャドキヤ国立美術館
北九州市門司区谷間地2−6−32 
開館日  とりあえず土曜日と祝日のみ
開館時間 11:00〜16:00
入館料 大人300円 中高生100円 小学生以下無料
TEL/FAX 093−331−5003
喫茶もあります。