ヤン・ファン・エイク

新日曜美術館、本日取り上げていたのは、ヤン・ファン・エイクの作品「アルノルフィーニ夫婦 1434年」。作品のタイトルは始めて知った。きっとすぐ忘れてしまうでしょうが、、。
この作品も、以前から私の中では「何?これ?」とずっと印象に残っている作品。美しく気分良くなる作品なら兎も角、こんなキモイ作品、憶えておきたいとは思ってないはずなのに、なぜか潜在意識の何処かに刻まれてしまっている。

最初に目にしたのは、いつだっただろう?描かれた男性の顔の表情を正直「気持ち悪い」(人間、余りにもかけ離れたもの、解らないものに出会うと、気持ち悪くなるような・・・)と思った。ダ・ヴィンチの洗礼者聖ヨハネに思った気持ち悪さ?と一緒かもしれない。
何となく気持ち悪いような不気味なような感じがするのだけれど、でも魅せられたり、離れられなかったり、惹き付けられていたり、、。

絵画を鑑賞するのは好きだけれど、美大を出ているわけでも無いし、詳しく研究している訳でもなんでもないので、解らないことや知らないことだらけ。そして面倒くさがりの私は、「何?これ?」という何処かに深く入っていってしまう絵をみたとしても、そこから入念に深く調べていくということは、まず無い。

でも、面白いもので、5年、10年、20年、前に鑑賞したものであっても、ふと、持ち上がってきて、以前は印象のみで伝わってきていたものが、更に詳しく科学的に物理的に私の前に現されてくる。そこで、「こんな目を持つ人がいるのか、、、」と驚かされて、知らぬ間に元気になって、知らぬ間に人間ってすごい!って思って、そして知らぬ間に生きる活力を貰っている。

ヤン・ファン・エイク Jan van Eyck 1390-1441 初期ネーデルランド画家。神の手をもつ男と称えられたほど卓越した技量を持った画家。言葉もなく、恐れ入りました。


スニャーウォーズ(合掌)