「糸による奇妙な夜」@市民会館小ホール

人形が好き。人形劇がすき。人形浄瑠璃チェコの人形劇も好き。小さな劇場で繰り広げられる小さな物語が好き。

世の中は3Dだのなんだので、電子化による三次元映像化が進んでいるというのに、世の中にまるでついていけてないこともあって、3Dがどーの、こーの言っても、心も脳機能も低下しているし、今のところ、あらそぉって言う感じ。映画「アバター」も見に行ったけれど、視覚情報や感覚なんていうものも割とすぐに慣れてしまうもんだなという気もした。勿論それによって、より現実を三次元的に把握しようとする脳の働きがでてきたり、強化される能力や目覚める感覚というのもありそうだけれど。でも、現在の私、あまりにも脳機能低下させすぎ(苦笑)

てな具合で、CGや3Dによる壮大な空間認識なんて横に置いておいて、小さな空間の少ない情報によるエスプリ「糸による奇妙な夜」と題した人形劇団ココンによる人形劇を見に行ってきた。

初めは、楽しめるかしらん?とちょっと訝しく思う所もあったけれど、小さな6つの作品は、どれも細部まで気を抜かず丁寧に作られた美味しいケーキを頂くように、魅力的でおいしくてステキだった。見た目の動きの面白さと、そして見た目以上に楽しめるところもあって、単純だけれど、面白くて、怖くて、精密に描かれたCG以上にヒューマンを感じる。人形劇の良さは、そのすべてを抱きとめられるっていう所にもあるのかな。

ものは、呼吸させると、息をして、生きてくる。形がいくらイビツであったとしても、人間からはるかかけ離れているようなものであっても、それでも呼吸をさせると、生きてくる。生かすためには、呼吸が大切。人形も、人間も、動植物も、無機物のようにみえる物体も。

回転している物体に、細かく点滅するブルーの光を当てると、物体は生きているように見える。静止して光が当たらないと、生きているようには見えないのに、不思議。人間もそういえば、ミクロの世界でみたら(どのレベルでの話かよく解かりませぬが)点滅しているらしいけど、、、。ブルーの光ってオモシロイ。物を立体的に魅せる。

ちょっとした人形の仕草も面白かった。ほんの些細な仕草が伝えてくる可笑しさと繊細な感情。
すぐ側で一緒に呼吸しながら繋がるふしぎな世界。ふぅ〜〜〜楽しかった。

クルクルまーわーるぅーーー、回転フ〜フ〜フ〜♪