鹿川お料理教室

月初に鹿川へ行った一番目の目的は「お料理を教えてもらうこと」だった。しっかり教えてもらってきた。でも痴呆で、もうすっかり忘れてしまってきてるけど(苦笑)。

教えの中で一番忘れずにいないといけないことは、多分『料理する心/料理を作る事への愛情』なんじゃないかと思う。お母さんと一緒に料理を作っていると、まるで何処かの一流シェフにでも教えてもらっているような気分で、兎に角気持ちがよかった。ポイントを外すことなく、指だけでなく時に唇を使って感触も確認。必要な所々で心に味を落として、訊いて、そして確信するというプロセス。食べる人の喜びもちょっと考えながら、美味しいものを作って食べる。人間はそれで、充分に幸せになれる。

「食育」という言葉をよく聞くけれど“食”で人を育てること“食”が人を育てること、そういうことは、あるなぁ、できるなぁと実感した。

お母さんにとって料理は、生きることで、表現で、愛で、体得した幸せへの道でもある。沢山重ねて体得した幸せだから、外れない。選んで、何度も作って、それで幸せにしたという実感が、ある。

お母さんと一緒に料理をしながら、私は知らぬ間にすぐ肩に力が入ってしまう人だけれど、肩に力をいれると、素材をよく見てとらえることができなくなることが判った。肩に力が入ると、料理への愛が込められず、心が二流になってしまう気がした。こういった事は、料理本をみていても学べない。すぐ側で宮下お母さんが教えて下さったからこそ解ったこと。何事も、上手な人に習うのが上達への早道。今回は有難いことに個人レッスンで、ラッキーなことに無料の講習会。帰りには「すてきレシピ」という季刊誌を、もう目がよく見えなくて読まないからと、20冊以上も持たせて下さった。プディングがすぐに作れるようにとパイレックスの容器まで下さった。感謝感謝そして感謝。


〜メモ書き〜

・キャラメルソースを作る時は鍋の内側を一度水にくぐらしてから。(煮物などのときも同様。焦げつかない。)スプーンや箸などで混ぜたりせずに、グラニュー糖が濃いキャラメル色になるまで“触らずにひたすら辛抱”する←焦げやしないかと心配で、これは怖くて大分ビビった。ここと決めたら、鍋を火からはずして、最後に少量の水を入れて味を決める。このキャラメルソースは冷蔵庫で長期保存(2、3週間?2、3カ月だったかなぁ、、、)可能。

プディングは溶いた卵の方へ、砂糖を溶かした豆乳(or牛乳)を投入。逆はなし。なめらかにするために2度漉す。

・耐熱皿にバターをぬる時は、ラップを指にまいて塗る。(指がべとつかないし上手く塗れる)

・ガトーショコラにオレンジ(今回は柚子)ピールを入れるときは、ピールの回りに粉をまぶす。メレンゲはしっかり立てる。卵は一度にいれず1つづついれる。チョコの生地とメレンゲを合わせる時は、ゴムべらを立てるように使って(お寿司のごはんを混ぜるような感じ?)捏ねたりぐるぐる余計に混ぜたりしない。左手でボールを回しながらへらで“合わせる”ような感じ。焼きあがりを確認するには、竹串をさして生地がひっついてこないと解ればOKだけれど、下唇に竹串を当ててみて焼け具合を確認するのもよし(唇って指先より感覚が鋭い?)。出来上がったら暫くそのままにして、すぐに型から外さない。

・あんこ(小豆)を炊く時は“最後まで箸やしゃもじを使わない”。混ぜるには、あおる。水に浸してストーブにかける際、その水はかえずにそのまま火にかける。

ご近所のお婆ちゃんが持ってきて下さったもの。タケノコは春に採ったものを(茹でて?)乾燥させたものを水でもどしたもの。乾燥させるのにはすごく手間がかかるらしい。長期保存の智慧。肉厚のしいたけもぜんまいも全部地元で採れる食材。こんにゃくも手作り。


ケーキなんて10年以上ぶり(もしかして15年ぶりかも)位に焼いたけれど、大変よくできました(笑)。

プディングは、時々気にかかりつつ足を運べずにいるご近所の聾のお兄ちゃん(オジサン)の所に、そしてガトーショコラの方はいつか隣りのおばちゃん(お婆ちゃんだけど、お嫁さんとあまり仲が良くない・笑)の所へ作って持って行けたらいいなと思っている。お料理は下手だし恥ずかしくて持っていけない(行きづらい)けど、プディングやケーキだったら持っていけそう。よいきっかけ(口実)もできたので、これで行けるかな。