月と星達

クラスメートのお母さんのお通夜に顔をのぞかせた帰り道、Nさんと深夜まで散々お話をして、帰途についた。

1時半を過ぎた夜空は、今まで見たことのない月と星座の位置関係で、昇り始めてからまだ間もない三日月と、その側でオリオンが大きく輝いていた。

今までの私が知らない位置とシチュエーション。夜空はどこまでも美しい在り様で、広く澄んで見えた。


何気ない始まりは、今までとはかなり違う道へと私を向かわせようとしているように思える。この道は何処へ向かって行くのだろうか?

色んな人が歩む、色んな道の中の、私が歩む一つの道。きっと、だいじょうぶ。

忘れてしまったこと、想い出せますように。


透明に、星星に、守られますように。

守られていることを、忘れませんように。