きむらとしろうじんじん野点@山口

文化の日の11月3日はとても濃い一日となりました。ヒートアップした脳がクールダウンするまで数日かかりそうです。

まずは、きむらとしろうじんじん野点@山口
本当に美しい方なのです。すべて。
前回厚塗りにしすぎて釉が底に溜まってしまい残念な仕上がりになったので、今回は窯に入れてもらう前に、これで釉薬の厚みは大丈夫ですか?と尋ねたら「大丈夫ですよ、いいのに仕上がりますよ」とそれが確定しているかのようにおっしゃって下さいました。確かに窯からでてきた器はビックリする位ステキになっていました。

無理やり一緒にやらせた相方さんの器も窯に入る前は、そんな色の彩色でええんか?って思ってたら(青色の単色・数秒で完了)還元後にでてきた器の色は色とりどりの虹色で、青、緑、黄、ピンクetc.驚きの発色。ブルー系は金属が入らないと出ない色とか?でその金属の酸化・還元具合が色々な色を出すみたいです。因みに薄塗りにしたほうが面白い酸化・還元具合になるっぽい。

じんじんさん曰くは(←スタッフの方が教えて下さった話)ベンガラ(多分とても粒子が細かい)を使うと面白いものができるそうです。
私も器の外側の装飾にベンガラを使ったのですが(器を使う時にその茶色の色から微生物の沢山住んでいる土を想像できたらいいなぁと思って←今ガーデニングを学んでいるしね)茶色に発色した所もあるのですが、金茶にも発色していてとてもいい具合になっていました。

素焼きの器を選んで、絵付けを始める前に思ったこと。それは「こんなに完ぺきに美しい造形、絶対的な造形美があるのだから、下手な小細工はしない方がいい」ということでした。色々と柄を付けることも考えなくもなかったのですが、本当に美しい形の器だったので、その造形美を壊さない様にという配慮を一番しました。粗野な性格の私だけど、そうならないように丁寧に、というのも心がけました。焼き上がりは想像を遥かに超えていて、予想だにしなかったものが出来上がってきて本当にびっくり。
これから大切に使って、更にいい器に育てていけたらなぁと思います。

器が窯に入っている間、山口のスタバに初めて行ってみました。建築と植栽に興味津々。因みに野点開催場所の山口中央公園は私の母校の跡地周辺。少しノスタルジックになります。

始めはそのビジュアルにかなり引いていた相方さんだったけれど、じんじんさんの眼差しや振る舞い、細やかな気遣い等に触れ、私が何故じんじんさんが好きかを理解したようでした。私の好きな人をまた誰かが好きになってもらえるのは嬉しい。

背も高く(ヒールもあわせたら2m位)、骨格も美しく、お化粧も素敵で、立ち居も本当に美しいじんじんさん。衣装も素敵でオートクチュール。機能的に動けるようデザインしてあるのだそうです。友人に作って貰われているそうだけど、京都芸術大学美術学部大学院を出ておられるそうだから、その時の友人か若しくは京都芸大に関係する人の手によるものなのでしょうか?衣装はじんじんさんにとっては作業着でもあるので、衣装の裾のマーメードの部分は膝をおった時にも動きやすく、裾幅も作業をするのに邪魔にならないギリギリの広がりで押さえてあったりするそうです。なるほどです。勉強になりました。

焼きあがった器で、第一煎目をじんじんさんに点てて貰いました。ありがたく嬉しいったらありゃしません。じんじんさんの点てられるお茶は綺麗に泡が立っていてお抹茶の味もよく大変美味しゅうございました。感無量です。

じんじんさん、スタッフの皆さん、準備は大変だっただろうと思います。感謝感謝です。ありがとうございました。来年もされるかな?されるっぽい?また行きたいな。期待しています。

…スタッフにいれてもらおうかなぁ、、と思えど、バイトとの兼ね合いもあるし、遠いし、悩む。‥

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