チームラボ 宇部市ときわ公園2017 世界を旅する植物に住まう生き物

9月から始まっていたかなりそそられるイベントなのに既に閉幕期日は迫っていて、やっとギリギリで見に行くことができました。

簡単にいうと、塗り絵して、それをスキャンしたものをプロジェクションマッピングみたいに足元や木々の葉や幹に映し出す、って感じでしょうか。スキャンした塗り絵(わたしはワニ?ヤモリ?の絵をチョイス)は生き物のように動くようにプログラムされていて、会場内に現れます。かなりの数のプロジェクター?が設置されていたし、植物園はガラス張りの所為か思いの外音響がよくて、音が呼応するように響き渡ります。

デジタル処理されたものを然程好まない私だけれど、生き物の動きを取り込んでいる、つまり自然のリズムが反映されていたから、私にも心地よく、いいなと思えたのだろうと思う。もし動きが生命から外れたものだったら、いくら画像がよくてもそれほど良いと思わなかっただろうと思う。後は参加型であったことも良かった。塗り絵された色とりどりの生き物たちが、またどれも素敵で、私にはまるでない発想の塗り方。どれも個性的。そしてみんなで(塗った絵=生き物が)住んでいる。蝶々を蛙が食べ、増殖していく、という風に、繁殖もプログラムされていたらしい。

プロジェクションマッピングの画像を何処に映すか、どんな内容の物を映すか、音響はどうするか。チームラボの人達、本当にセンスがいい。今の時代だから、きっと色んな画像処理ソフトがあって、そのソフトのお蔭がすごく大きいだろうとも思う。私は全く知らないけれど色んな面白いソフトが世の中に出回っているに違いなし。ときわ公園という放映する場所も良かったね。音響もよかった。JBLが吊るされていたし機材も勿論いいだろうし、音の反響の良さは、ちょっと森にいるような気分にもさせてくれたし、意外な部分でも良かった。

植物園のオープンの日に行って、ディクソニアは枯れるんじゃないかとか、植物によっては、定着するかどうか気になっていた木々もあるけれど、ちゃんと根付いてきているようだったので、それが確認できたのも良かった。バオバブの樹も植え付けて間もない時は新芽もなかったけれど、随分と枝を生やして元気にしていた。夜の植物園は、素敵。昼間とは違う顔。

屋外にはビエンナーレの彫刻の展示があって、みたいと思いつつ行っていなかったので、それをみる事ができたのも良かった。金属加工された大きな魚が良かった。素材はブリキ?なのか、何なのか?金属加工された大きな彫刻はとてもいい。

全体的に、みんなやっぱり動植物と共にありたい、あるべきだ、という意識が根底にある気がする。経済も大切。でも、動植物と切れてしまったら人間はおしまい。

文化の日、3つ目のイベント会場のときわ公園に来る途中「文化の日文化大革命だ!」とかなんとか解らない事を言っていた相方さん。私は夕方からの食事にでていた多種のアルコールを我慢して運転してきた甲斐がありました。脳にアドレナリン出まくりの一日でした。

http://www.art-yuran.jp/1999/10/vol16.html
http://www.asahigroup-holdings.com/company/research/hapiken/interview/bn/20080414/
http://www.log-osaka.jp/article/?aid=55